それぞれの思い出
能登の地震の再建で古民家が再生されていく様子をTVで見ていた。 大きな梁をクレーンでつりながら丁寧に解体されていく家。 土壁にはコピー用紙をシュレッダーに書けたものが再利用されていたり 以前住んでいた家の思い出がよみがえってきた。 生まれてからずっと土壁で暮らしてきて壁はさわってはいけないものだった。 拭き掃除はたたみと柱。 板の間は隙間があり夏は隙間がないけれど 冬になると乾燥して椅子の脚が落ちてしまうこともあった。 たくさんの思い出とちゃんと向き合えずお別れしてしまうしかなかった家。 あの柱はどこへ行っただろう・・・ あの梁は・・・と思うと胸が痛みます。 もっとたくさんの人に我が家と見てほしかったと思うし いずれまた土壁の家にここ東京で住めるようになったらと夢に見る。 新しい家に住めたんだからいいじゃない。きれいな家いいなぁ~ そんな言葉を耳にするたび心の中で反発が起きる。 「何がいいの?今の家のどこがいいのだろう。」 同じ年代の価値観の違い。 まさしくそれは今まで住んでいた家で培われたもの。 明治時代の洋館もそれはすばらしいと思う。 ベルサイユ宮殿に憧れ そういう家を立てた人もそれはそれでいいと思う。 でも その家が日本にあることを外から見て。。海外の人はどう思う? そういう家が日本を埋め尽くしてしまったら 悲しい。 イタリアに出かけてあの町並みが素敵と思う人。 日本に来てそう思えるところは今いくつ残っているだろう。 地震によって古い家はダメだ!という前にゴミを増やす前に何か考えてほしい。 日本はもともと地球に優しい家を建てていたし それこそエコライフだったはず。 モニターに向かっていうことじゃないかもしれないけど・・・私の根本にある和の世界。 オールウェイズを見て あの時代になんて生まれなくてよかったと思う人。 あの時代はよかったと思う人。 今アンケートをとったらどちらが多いのでしょうね。 なんだか心がアンバランス。壊れそうです。
by ciffon
| 2007-09-25 00:19
| 家
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このブログについて
ブログを始めたきっかけは、2004年2月に高血圧性脳内出血を発症した父を介護始めたころでした。でも、2005年11月末に父は他界。その直後、父との思い出の家を出され途方に暮れながら、どこかに何かを残したくてこの日記として続けています。 以前の記事
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